2017/05/26

シロガヤ

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【シロガヤ】 2017/05/20 富戸

 海の生き物の繊毛を追う Senmorist (センモーリスト)の旅。第2弾はシロガヤです。こいつがあのチクチクの元なんだな。あ~、忌々しい。

2017/05/25

メッセージ

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【メッセージ】
 
 世界各地の上空に突如現れた12機の巨大宇宙船。中には宇宙人が乗り込んでいるらしいのですが、何の為に地球に到来したのかが分かりません。そこで、言語学権威の女性が軍の依頼により彼らとのコミュニケーションを試みると言うお話です。
物語は、「エイリアンの正体は?」、「地球に来た目的は?」と言ったSF的謎解きと、過去の思い出に傷を負った女性の心の修復と言う2本の線路上を走り、それらが複雑に交わり合うと言う凝った構成です。
 後者の「女性学者の心の旅」のストーリーはかなりよく練られていて、終盤に「なるほど~!」と言う深い感慨をもたらすのですが、エイリアン的SF物語としては少しガッカリでした。
 
 前半部分で謎をかなり引っ張りながら、結局は、
 
 「えっ? 地球に来た目的はそう言うことだったの?」
 「地球上にバラバラに12機が現れたのはそういう狙いだったの?」
 
と言う余りの単純さに腰砕けになってしまいました。また、エイリアン自身の造形には、
 
 「う~ん、微妙だ~、微妙だぁ~。これがエイリアンかぁ」
 
と、ちょっと首を捻ってしまいます。更に、エイリアンとの間で言葉や文字を見出して行く過程はあまりに駆け足で杜撰に思えました。その辺のリアリティは大切にすべきなのではないでしょうか。
 
 でも、それもこれも、終盤の女性の物語に収束されて行くと、これはこれで良いのかなぁとも思えて来ます。いやいや、やっぱりだめだめ。従来のSFから少しずらした物語を描こうとした心意気は買うけれど、やっぱりちょっと残念なエイリアン映画でした。 

TOHOシネマズ海老名 にて (#23-97)

ウミシダ

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【ウミシダ】 2017/05/20  富戸

 僕は、海の生き物の先端に異様な執着を見せる Sentanist (センタニスト)ではないし、ウミシダを偏愛するシダリストでもないのですが、「ウミシダ」の「先端」のこの繊毛の微妙な揺らぎを見ると、神様の設計図の精緻さに感じ入ってしまう Senmorist(センモーリスト)ではあるかも知れません。

2017/05/24

標的の島

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【標的の島】

 それほど話題になってるとは思えないドキュメンタリー作品なのに、客席の7割近くは埋まっていたのが意外でした。そして、上映が終わると、少なからぬ観客の方々から拍手が起きました。僕は、それも意外で驚きました。それに異論が有るからと言うのではなく、妙な違和感を感じたからです。

 辺野古基地建設反対運動を取り上げた三上智恵監督の前作「戦場ぬ止み (いくさばぬとぅどぅみ)」のストレートな力が印象に残っていたので、その後の沖縄を知りたくて劇場に足を運びました。本作では、辺野古の米軍基地だけでなく、宮古島や石垣島で進む自衛隊の基地や施設建設の問題にまで視野を広げています。

 僕自身は、辺野古の基地建設には反対です。それは、「基地を」と言うよりは、「基地建設によりもたらされる県民の分断を沖縄にだけ押し付ける」と言う事がどう考えても理不尽に思えるからです。沖縄に基地を置くことの軍事戦略上のメリット、普天間基地の早期の移設と言った問題は後付けの様に僕には見えます。

 監督自身も、辺野古基地反対の視点から本作を撮影しているのですが、皮肉な事に深く掘り下げれば掘り下げるほど、僕は絶望的な思いに捕らわれてしまいました。今のところ、どこにも勝機を見出だせない様に思えたからです(「勝ち」「負け」と言う捉え方自体が問題なのかもしれませんが)。

 強く印象に残ったのは、辺野古基地反対運動の人々の前に立ちはだかった県警の若い人々の表情でした。運動の人々から何を問いかけられても、眉一つ動かさず、視線を動かくすことも無く能面の様な顔で起立しているのです。それは、権力側の非人間的な対応の象徴と見えなくもありませんが、その見方は間違っているでしょう。彼らは警官としての職務に従事しているのであり、ある意味、若いのに見事なプロ意識とも言えます。

 だからこそ、「運動対警官」と言う図式だけでなく、その警官自身の思いにまで踏み込む事はできなかったでしょうか。僕は彼の声を是非聞きたかったです。彼自身の中に「分断」はないのでしょうか。

 辺野古問題は、大きな壁の両側で「(政権も含む)推進派」の人々と「反対派」の人々が押し合っているような状況かと思います。相手を打ち負かす為には、味方の数を増やす事だけでなく、相手の中に分け入って声を聞き、その数を減らして行く事も必要です。反基地運動への支援者を増やして押す力を増すだけでなく、その声があの警官の胸に届いた時、この作品は成功したと初めて言えるのではないでしょうか。でも、そんな事、容易でない事は甘ちゃんの僕にだって分かります。

 その絶望的な道のりを思うと、僕は観終えて拍手をする気にはとてもならなかたのです。 

ポレポレ東中野 にて (#23-96)

Pserudocoris ocellata

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【Pserudocoris ocellata】 2017/05/20  富戸

 カワハギのペアがいい雰囲気になって来て、「さあ、そろそろ放精・抱卵か」と云う場面で、目の前をシュードコリス・オセラータがスイーッと通り過ぎて行きます。

 恐らく南方種でありながら、何故か観察記録が伊豆大島と東伊豆に集中している謎のベラです。標準和名はまだない稀種です。僕も久しぶりの出会いです。我が家ではコリスちゃんと呼んでいます。

 さあ、こんな時が男の決断力が試されるときです。

 「う~、コリスちゃんを追いたいけど、カワハギも今シーズン初だし~!」

 お前も愛しているけど、彼女も好きなんだの僕の優柔不断が全開です。でも、この時はコリスちゃんの写真を一枚だけ撮って、すぐにカワハギに向き直りました。

 「たちまち泳ぎ去ったコリスちゃ~ん、お前も愛しているんだよぉ~!」

2017/05/23

未来よ、こんにちは

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【未来よ、こんにちは】

 高校の「倫理・社会」の時間って一体何をやっていたのか殆ど記憶にありません。教科書にはどんな事が書いてあったんだろう、授業はどんな事をやってたんだろう、テストにはどんな問題が出ていたんだろう。全く憶えていません。ただ、担当が「陰険小坂」と呼ばれていたネッチリした先生であったことだけが記憶に残っているに過ぎません。西洋哲学史の様なことは遣ってた様な気がするのですが、東洋哲学も扱ってたかなぁ。ま、そんなことだから、こんな思想性のない人間が出来てしまったんでしょうね。

 一方で、フランスはそうした思想性、哲学性を教育の場でも重視している国という印象です。フランスの大学入学資格試験でもあるバカロレアでは、記述に数時間掛かる程の哲学の論文形式の問題が出題されると聞いた事があります。だからこそ、フランス人は理屈っぽいんでしょうか。

 本作は、高校の哲学教師として、そして研究者として長年勤めてきた女性が、夫から別れを切り出されたのを機に自分を見つめ直して新たな人生を歩み始めると云う物語です。その教師をイザベル・ユペールが演じています。人生の苦さも知り、でも強い意志を失わず、そして穏やかな優しさをたたえたと云う人格を表すにはピッタリの女優さんです。もう還暦も過ぎているのに(フランスにはそんなのないでしょうが)、いやそれだからこそ放ち得る上品さはカッコいいなぁ。

 老年と云う域に達してからの人生のちょっとした設計変更を取り上げており、特別大きな事件が巻き起こる訳ではないのですが、その背景には何かしら哲学的空気が満ちています。作中で語られる哲学史的な知識は映画を観る上で必要ないでしょうが、「人生と哲学」「生活と哲学」を考える文化の中で一度はそんな事に取り組んだことのある人々の社会の雰囲気を共有できればなぁと思えました。だから、そんな素養のない僕には、「あ~、この辺は分かる人には分かるニュアンスなんだろうなぁ」と、少し隔靴掻痒のもどかしさがありました。

 哲学なんか無くても生きていける。でもあれば少しだけ豊かになるかも知れない。そんな事をぼんやり考えられる佳作でした。 

アルテリオ・シネマ にて (#23-95)

ホシノハゼ

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 オス(左)のホシノハゼは長い時間を掛けてメス(右)を巣穴に呼び寄せて来たものの、いざネスト・インというところでメスが動かなくなってしまいました。

 「ここまで来ておきながら勿体ぶるんじゃないよっ!」

と、野次馬の僕の方がイライラして来ます。そんな苛立ちが通じたのか、暫くして漸く2匹が巣穴に飛び込みました。

 「へっ、若いもんが二人でイチャイチャしやがってよっ」

と、オッサンは何を見てもひがんでしまうのでした。

2017/05/22

モン・ロワ

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【モン・ロワ】

 いつ、どこでどんな状況で観ても必ず心を揺さぶられると確信できる映画があります。最近の作品で言えば『ムーン・ライト』などはそれに当たります。

 一方で、その日そこで観た時の僕の心の状態にたまたまぴったりした為に記憶に残る作品もあります。恐らく、別の日にもう一度観たらイライラしてしまうでしょう。本作がそれに相当する気がします。

 本作の副題は「愛を巡るそれぞれの理由」と付けられており、「感じ合うことだけが二人の真実」と、それらしい宣伝文句がポスターにもあります。おまけにフランス映画とくれば、ロマンチックな、或いは激しい愛の物語かと誰もが想像しそうです。

 でも、いやいや、そんな夢の様なお話ではありませんでした。つまるところは、「だらしのない不実な男」と、「そんな男と別れられずにズルズルと関係を続けてしまう女」と云う、世間のどこにでもありそうな話なのです。これを「愛」などと呼ぶ必要も全くありません。ズルズル・ベッタリの愛憎劇と言うのがせいぜいでしょう。性的な描写も甘さは全くなく、「そのまんま」と言ったストレートな表現で、身も蓋もなしと云う感じです。

 男は確かに妻を愛してはいるのだろうけど、「あいつは俺が居ないとだめだから」と昔の女と別れる気はなく、妻も、夫の身勝手さに何度も腹を立てながら、次のシーンでは二人で一ベッドでいちゃいちゃなのです。

 「なんだよこれ、イライラするなぁ」

と思いそうなのですが、なぜでしょう、最後まで居眠りすることもなく観てしまいました。僕の心が疲れていたので、このズルズル具合が偶然はまったのでしょうか。もう一度観ようとは思わないし、

「心に残る作品でした」

と云うのも何だか悔しい思いのする平凡さの、少し不思議な映画でした。 

アルテリオ・シネマ にて (#23-94)

カワハギ

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【カワハギ】2017/05/21  富戸

 じわじわと水温が上昇するに伴って、カワハギ・オスのバトルもヒート・アップして来ました。

 2匹が head to tail で高速でグルグル回るのですが、

 「そんな事してたら、カワハギのバターになってしまうんじゃないのか」

と心配な様な、楽しみなような。

2017/05/21

カワハギの産卵

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【2017/05/21 富戸】

晴れ、ベタ凪、水温:15~18℃、透明度:12m

 今年は魚の様々な活動が遅れ気味です。しかし、先週あたりからカワハギの動きは明らかにスイッチ・オンになっている様に見えました。そこで、今日は1本目からカワハギ狙いです。産卵ハイシーズンの6~7月だと産卵は大抵午前中なのですが、シーズンはじめは昼過ぎから午後になる傾向があるように思います。

 今日も、午前中は「このメスは今日産卵するだろうけど、まだまだ1~2時間先だろうな」と思える個体ばかりでした。そして、昼過ぎに探してみると、案の定いい雰囲気のペアが直ぐに見つかりました。

 2匹の動きはまだまだぎこちない感じでしたが、20分ほど粘って、

 「やったぁ~」

と、放精放卵。さあ、出遅れを取り返すべく、これからバンバン産んでくれよぉ~っ。

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