2016/09/28

ミスジテンジクダイ

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【2016/09/25 富戸】ぐぉ~っ、狭い岩の隙間から出て来ようとしないためにコンデジを突っ込んで撮るしかない(おそらく)ミスジテンジクダイです。僕は富戸で見るのは2度目と言う稀種です。と言うかこの臆病ぶりのせいで人の目に付く事がないのでしょう。お陰で全く誰の話題にもなっていません。もうちょっとだけプレゼン能力を磨いてほしいなぁ。

2016/09/27

ロイヤル・ナイト

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【ロイヤル・ナイト】

ドイツの降伏により長い戦争が終わった1945年のイギリス。戦勝記念日の夜に、当時19歳のエリザベス王女が妹のマーガレットと共にお忍びでロンドンの街に飛び出したと言う史実に基づいたお話だそうです。初めて庶民の生活を直に見て、またある兵士と出会って・・・と、まさしく英国王室版の『ローマの休日』と言った趣です。

物語はロンドンの名所巡りにも見え、バッキンガム宮殿は勿論、トラファルガー広場のライオン像、街のパブから怪しい娼館街まで、ロンドンを知っている人ならば「あ~、あそこ」と一層楽しめるのではないでしょうか(残念ながら僕は行ったことがありませんが)。また、終戦直後のロンドンを思わせるセットや衣装もいい雰囲気を醸し出していました。

また、面白いのは妹のマーガレット王女の描き方です。自由奔放でやりたい放題の行動は王室の枠には収まらず、おてんばを超えたアナーキーさです。確か、『英国王のスピーチ』でも彼女はこんな描かれ方ではなかったでしたっけ。イギリス人は恐らく彼女をこの様に見ていて、そして恐らくそんな彼女が好きなんでしょうね。

物語は、肩の力を抜いて楽しめる佳作でした。

そして改めて、「日本ではこんな映画は、僕が生きている間には絶対に作れないんだろうなぁ」と羨ましくなってしまいました。例えば、皇族の結婚問題なんて、日本の伝統的価値観、歴史、政治、官僚主義、法律問題、現代皇族としての思いなど、映画になりそうなネタがギュッと詰まっています。しかも、公人中の公人です。でも、そんな事が映画で描かれることなどは決してないでしょう。それが、モデルとなる皇族個人を慮ってと言うなら分かるのですが、実際は、「危ない所には近づきたくない」と言う保身の思いからでしょう。そして、仮にそんな映画が出来たら、普段人権なんて言わない一群の人々が確かに騒ぎ出すことでしょう。宮内庁は、「日本の皇室が英国王室の様になってはならない」と硬い守りに入るでしょう。

イギリスでは故ダイアナ妃もエリザベス女王自身も既に映画になっているのになぁ。

まだ存命中の皇族を取り上げる事が難しいのならば、せめて終戦直後の「昭和天皇とマッカーサー」の関係を天皇陛下万歳の美談としてではなく生身の人間の物語として映画で掘り下げる事はできないのでしょうか。

アミューあつぎ映画.comシネマ にて (#72-158)

スカシテンジクダイ

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【2016/09/23 富戸】富戸に到来したスカシテンジクダイの数十匹の群れがペアを形成し、オスの下顎が大きくなった事から口内保育が始まったのは間違いないのですが、ここは何としても実際に卵を記録したいところです。でも、こやつらは余り口を開けない上に泳ぎ回るのでカメラで追うのが難しい、難しい。そうして、何とか分かった黄色い卵です。何日ほどで孵化するのかなぁ。目玉ギョロギョロ卵も見てみたいなぁ。

2016/09/26

さとにきたらええやん

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【さとにきたらええやん】
 
日本最大の日雇いの街と言われる大阪西成区の釜ヶ崎にある児童館「こどもの里」に暮らし、出入りする子供たちやそれを取り巻く大人やスタッフの人達のの日常を描いたドキュメンタリー作品です。
 
実は、本作品で描かれる土地と云うのは僕の実家から自転車で15分もあれば行ける一帯です。僕の通った中学はこの釜ヶ崎の一部も校区であったので、僕には馴染みのある光景も作品中に度々出て来ます。釜ヶ崎(「あいりん地区」と言う役所の押しつけ名称は馴染めない)は本当に面白い街です。夜に自転車で走っていると路上で寝ているオッサンを轢きそうになって「おっちゃん、気ぃ付けや」と言った事も何度もあります。明らかに何処かで拾って来たと思えるガラクタをゴザに広げて露天商を営むおっちゃんもいます。僕はそこで、「長靴の片方だけを売る」と言う無茶苦茶な商売を初めて見ました。また、酒に酔ったおっさん同士が真っ昼間から殴り合いの喧嘩をしています。足元はフラフラです。また、昔の遊郭の建物がそのまま残る飛田(とびた)は、子供心に「口に出してはいけない秘密の場所」と感じ、ねっとりした街の空気にクラクラしました。
 
でも、大阪の人ですら、「釜ヶ崎」と聞いただけで「危ない所」と信じ込んでいて「道を歩いているだけで丸裸にされる」と思っている人も少なくありません。僕は小学生の頃から辺りをフラフラしていましたが、怖い思いをしたことなど一度もありませんでした。
 
しかし、その面白さが危うさと表裏一帯であったのは事実です。夏になると「釜ヶ崎暴動」が起きました。日雇いのおっちゃん達が路上の車をひっくり返したり、それに火を放ったりするのです。それは恐らく、「あ~、むしゃくしゃする。くそぉ~、今日は暑いなぁ~」と言う事だけから発したものだったんだろうと想像します。「暴動やぁ~」の噂を聞くと、僕は親に内緒でこっそり見に行ったものでした。
 
この「こどもの里」は、・誰でも利用できます ・子どもたちの遊びの場です ・お母さんお父さんの休息の場です ・学習の場です ・生活相談 何でも受け付けます ・教育相談 何でもききます ・いつでも宿泊できます ・土・日・祝もやっております ・利用料はいりません を旗印に40年近い活動を続けています。
 
この施設のドキュメンタリーと聞いたとき、「ああ、最後は泣かせようとするハート・ウォーミング・ストーリーなのかな」と身構えていました。僕の苦手な分野です。ところが、冒頭からのゆるさ、コテコテ具合にそんな鎧はたちまち解かれてしまいました。子供たちが面白いのです。やっぱり大阪の子やわぁ。
 
近頃のTVだけでなく街なかでも、妙に顎が細くスマートな子供を目にする事が多い気がします。ところが、本作では、ちょっと歯が出てたり、エラが張っていたり、太っていたり、「そうそう、昔の日本人は本来こんな顔だった」って子供が次々に出て来て嬉しくなってしまいます。
 
カメラはただ、日常の出来事を一つずつ積み重ねて描いて行きます。そうする内に、そんな子供の背景に恵まれているとは決して言えない家庭環境が少しずつ浮かび上がって来るのです。でも、明らかに親に問題が有りそうに見える場合でも、子供は決して自分の親を悪く言わないで守ろうとする姿は切ないです。
 
「簡単に感動なんてさせられないぞ」と身構えていた自分が、物語の後半では結局うるうる来てしまいました。施設の中が明るいだけに、それを取り巻く社会の闇が一層際立つのでした。
 
物語の推進役を果たす、大阪弁ラップのSHINGO★西成さんの音楽も作品にはピッタリでした。
 
僕のセンチメンタル・ジャーニー分も込みで、多くの人に見て欲しい作品です。
 
アミューあつぎ映画.comシネマ にて (#71-158)

キンセンイシモチ

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【2016/09/25 富戸】キンセンイシモチ(旧称:キンセンイシモチ-ライン型)は南方種で、夏から秋に幼魚は沢山流れて来ますが、殆どが越冬できずに姿を消してしまいます。現在の富戸ではスケルトン幼魚から9年ぶりに越冬・産卵した成魚まですべてのステージを見る事が出来ます。

さて、これは地元で全く話題になっていないし、話しても関心を持って貰えない事なのですが、現在富戸で見られるキンセン系幼魚は殆ど全てがこのキンセンイシモチなのです。地元種のスジオテンジクダイ(旧称:キンセンイシモチ-ドット型)の幼魚が全く見られません。両種の違いを意識して見始めた2004年以来、こんな事は恐らく初めてです。

普段見掛けるスジオ成魚の数もここ数年はかつてより減少しているのですが、キンセン界で一体何が起こっているのでしょう。「金銭」問題のもつれでなければよいのですが。

2016/09/25

タテヤマベラ

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【2016/09/25 富戸】晴れ、海況:浅場はやや波、水温:24℃、透明度:20m

いやぁ、太陽の光を見たのは一体何週間ぶりでしょう。ダイビングの日にはやっぱり晴れている方が断然気持ちがいいなぁ。

砂地で怪しげな動きの3cm弱の幼魚あり。細長い体、ピコンと立った背ビレ第1棘、ぬめーっと伸びて見える鼻の下からタテヤマベラと思えるのですが、こんな体色の個体は初めて見ました。富戸で出会うのは数年ぶりです。

じわじわ近づきながらレンズ越しに見ると、「やっぱりタテヤマかなぁ」・・と思った瞬間に砂に飛び込んで潜ってしまいました。やっぱりタテヤマだぁ。

怒り

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【怒り】2010年に多数の映画賞を受賞した『悪人』と同じく吉田修一原作・李相日監督の組み合わせ、渡辺謙一・妻夫木聡・松山ケンイチ・森山未来・綾野剛・宮崎あおい・広瀬すずの超豪華な出演陣で話題の作品で、公開後の世評もかなり高そうです。

夫婦を惨殺した上に「怒」の文字を血糊で書いて姿を消した殺人犯が顔を整形して潜伏したとの情報がもたらされます。それと時をおなじくして東京・千葉・沖縄に正体不明の若者が姿を現し、土地の人々と深い関係を築きます。さて、この内の誰かがあの事件の犯人なのかという物語です。

演出も俳優陣も熱量が高い作品であることはひしひしと伝わって来るのですが、3つの街で並行して進む物語として見た時には、僕は少しズレを感じました。

3つの物語はそれぞれに深く重い内容を持っているのですが、どれも殺人事件と関連付ける必要など全く無いように思えました。むしろ、事件との絡みが物語の深化の邪魔をしていました。

じゃあ、殺人事件の犯人が明らかになって来るミステリー的なドキドキがあるのかと言うと、それほど深い謎も感じません。そもそも、原作もそんな事をテーマとしたものではなかったでしょう。

更に、「これじゃ物語として決着が付いていないだろう!」と言う結末もありました。そのストーリーを追って来た観客としては何らかの提示が欲しい内容であっただけに残念でなりませんでした。

更に、更に。本作のタイトルともなっている「怒り」は、事件の犯人の心の中を窺う重要なキーワードであり、本作を貫く背骨でもある筈なのですが、そこが十分には描かれていませんでした。犯人は何に怒っていたのか、それがどうして犯行に繋がったのか、「その説明ではあまりにおざなり」と感じられました。

少しずつ少しずつずれが重なって非常に残念な映画になってしまいました。惜しい、本当に惜しい映画でした。

MOVIX橋本 にて (#70-158)

スズキ / タイリクスズキ

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【2016/09/24 富戸】全長30cm程度の小学生サイズのスズキの20匹ほどの群れが浅場をグルグル回っていました。こんなに小さなスズキを見たのも、スズキを群れで見たのも初めての事です。2枚目の写真をよく見ると、下が恐らく the スズキ、上側の背側に黒いポチポチがあって吻がやや短く見える(?)のがタイリクスズキではないかと思います。

大陸からわざわざお越し下さったのかと思うとご苦労様と言いたいのですが、特定外来生物に指定されているそうなので、大きな声で声援は送れません。

2016/09/24

タスキモンガラ

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【2016/09/24 富戸】雨、海況:並み、水温:23~24℃、透明度:17m

よっしゃ~っ、ホシゴンべに続いて My富戸初記録種が登場! どこからどう見ても南方種のタスキモンガラです。でも、体長は既に5cmほどもあり、新参幼魚というにはちょっと大きすぎます。

と思ってたら、シュノーケリング教室を開いている地元のガイドさん達は8月頃から本種の存在に気づいていたそうです。なぁ~るほど。海況が許す限りは超浅 場もしっかり見る様にしていますが、シュノーケラーが溢れているエリアはこれまで近寄らないようにしていたのでした。何度かの台風にも飛ばされる事無く、 よく頑張ってくれました。

聲の形

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【聲の形】

そもそもアニメ映画とは相性が良くないのに『君の名は。』を公開週に観たのは予告編にどこか惹かれるものを感じたからでした。突っ込み所は多くあり、力づ くだなぁと思える展開はあったのですが、新鮮な感覚の映画だとは思いました。ところが、それ以後『君の名は。』は社会現象ともいえる大ヒットとなりまし た。でも、そうなると、「いやぁ、そこまで画期的な作品だったかなぁ」と疑問の方が大きくなって来たのでした。

そんな所へ次なるアニメ作品の登場です。少女たちが皆同じ顔の画一的な描き方から察すると、更に僕の苦手分野に見えます。それでも興味を惹かれたのは、このタイトルの持つ引力に惹かれてでした。

そして、またまた結論からですが、僕は『君の名は。』より本作を推します。よかった。

「そうなんだよな。十代の少年・少女の気持ちを描くのに無理なファンタジーを設定しなくても、こうした日々の暮らしの中に輝くテーマは幾らだってあるんだよな」

と改めて確かめることが出来ました。

聾唖の女の子、そして彼女に対するクラスメートのいじめ、と云った少し重い物語です。しかし、その設定自体は物語を乗せる大きな船に過ぎません。その船が 流れに乗って進む内に浮かび上がって来るのは、「自分が可愛い」にもかかわらず「どうしても自分が好きになれない」と言う十代ならではの面倒くさい自意識 なのでした。それを頭でっかちの「中二病映画」として描くのでなく、具体的な出来事の積み重ねの中で展開するので、心の中で鍵がかかっていた小箱が解き放 たれる様にも感じるのでした。

また、安易な解決を求めようとはせず、変わることの出来ない個々人の中に希望を見ようとする姿勢も好感が持てました。

同じアニメというだけで『君の名は。』と比較するのは意味のない事かも知れませんが、両作品を観た若い人たちがそれぞれをどの様に感じるのかを是非聴いてみたいです。

MOVIX 橋本 にて (#70-157)

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