2017/02/20

魚たちの繁殖 知られざる愛の流儀

170220abehideki
【魚たちの繁殖 知られざる愛の流儀】

 上方水中映像祭りの感動と興奮も冷めやらぬままに、翌日には直ぐに新幹線で東へ。小田原の生命の星地球博物館で「魚の会」主催で阿部秀樹さんの講演会があるというので勇んで参加しました。スライドショー形式で『魚たちの繁殖』というのですからこりゃあ見逃せません。

 そこで、改めて気づいた事。「この魚は何月の何時ころにこんな風に卵を産みます」と言った教科書な一般論よりも、阿部さんが身振り手振り繰り広げる「この時、オスはこっちからこう迫って、するとメスがこう動き、そうはさせじと・・」と言った個別のお話の方が圧倒的に面白かったです。動画ではなく、写真一枚から繰り広げられるお話であった事が却って臨場感を増しました。予定の時間を大きく越えての大熱演でした。

 「あ~、僕が求めているのは『記述』ではなく、こうした『物語』なんだな」

という事を再認識しました。阿部さん、瀬能先生、魚の会のみなさん、どうもありがとうございました。

(上方水中映像祭りの舞台挨拶の興奮も残っていたところに丁度そのお話があったので、「笠子のコ~ビ~」について生々しい突っ込んだ質問をさせて頂きました)

2017/02/19

上方水中映像祭り Final 出展作 『象の墓場』 舞台挨拶

【上方水中映像祭り Final 出展作 『象の墓場』 舞台挨拶】

 あ~、第10回を迎え、遂に Final となった映像祭りも終わってしまいました。僕は7回目から毎年の出展参加でしたが、それでも「これで終わりなんて寂しいなぁ」の思いがしみじみ募りました。

 でも、僕の場合は、舞台挨拶にばかり力を入れる様にいつしかなってしまっていました。

「写真では、他の皆さんの力作に叶う筈はないのだから、せめて当日の舞台で目立たなくては」

 と云う、オッサンの姑息な精神です。

 そこで今回は、「Final に相応しい舞台を」と思い巡らせた末に、これまで意識して避けて来た「夫婦漫才」に挑戦しました。大阪生まれの人間として、漫才とはいかに難しいかをよく分かっているつもりでしたが、最後ならば「舞台の恥はかきすて」と思い定めました。

 当日の舞台は撮影禁止でしたので、自宅での連日の練習の模様をご覧ください。実際は、この映像を見ながら、互いの厳しいダメ出しが毎日続いたのでした。芸の道は厳しい~っ。

2017/02/18

黒く塗りつぶせ

170218carrol
【黒く塗りつぶせ】

 「大阪に来たら、大阪らしい昔ながらのこ汚い店でお好み焼きを食べてみたい」

という我が家の妻の一風変わったリクエストにお応えしようと、それっぽい雰囲気のお好み焼き屋さんに飛び込んでみました。そして驚きました。

 何人もが並んで腰かけるカウンターの長い鉄板と、四人掛けの鉄板が配置された店内は、ふむふむ思い描いた通りのレトロな(しかも、レトロを気取っているのではなく、本当に長い間変わっていない)雰囲気でした。しかし、普通とは違うところがただ一つだけあったのです。

 店内のTVからはず~~~っと矢沢永吉さんのステージ映像が流れているのです。そして、歌のサビのところに来ると、鉄板の隅で仕込みをするお店のお母さん(70を超えてるかな)、お好みを焼くお店の大将(50位かな)、鉄板の前に腰かけたお客さんが一斉にそのフレーズを口ずさむのです。

 ♪ チャ~イナ タ~ウン ♪

お客さんはその時、永ちゃん独特のあの指の動きを真似ます。

 何とこのお店は「永ちゃんお好み焼き」の店だったのです。僕たちの傍に座ったサラリーマン風の中年男性二人は、「この頃、永ちゃんの運送屋、見掛けへんなぁ」と話しています。何と、永ちゃんの音楽をガンガン流しながら宅配便を配ってる兄ちゃんが居るのだそうです。

 決して嫌味な所や押し付けがましさはなく、ただただ「永ちゃん愛」が溢れたお店でした。そこで、お店に敬意を表して我々が〆に注文したのが「焼きそばキャロル」です。豚、イカ、タコ、エビ全部乗せの焼きそばです。

 いやぁ、やっぱり大阪は面白いなぁ。「ほんだら、お勘定お願いしますぅ」と席を立った時に流れて来たのが僕の好きな『黒く塗りつぶせ』です。気持ちよくお金を払って「よろしくぅ」と店を出たのでした。

2017/02/17

All Blue 写真展

170217allblue
【All Blue 写真展】

 愈々最終回となった「上方水中映像祭り」に参加の為に、休暇を取って一日早く大阪入りです。

 まず最初に向かったのは、現役のガイドさん四人による写真展『All Blue』へ。写真展が開かれるのは大抵都心である為に、平日は仕事を終えてからでは間に合わず、週末は富戸に居るのでやはり観に行く事が出来ません。

 だから、ガイドさんから直接お話の伺える今回の機会はとても貴重な時間でした。開始日の午前中だったので、まだ訪れる方も少なく、ゆっくり楽しませて頂きました。どうも、有難うございました。

 (皆さんと一緒に撮らせていただいたこの記念写真を見てふと気づいたのですが、我が家の妻が今回来ているセーターは、その昔々僕が自分で手編みして贈ったものなんですよ。へへへ)

サバイバルファミリー

170217survival
【サバイバルファミリー】

 予告編を見て、「こりゃあ、展開の予想がつきそうな映画だなぁ」と嫌な予感がしたのですが、ポイントが溜まって無料で一作見られる日だったので敢えて危なそうな作品を選んでみました。

 或る日突然あらゆる電気が停止し、日常の電化製品は勿論、通信交通までもが途絶え、それまでバラバラだった家族がさあどうして生きて行くかのお話です。

 そんなにも大きな設定なのに、物語は殆ど家族にのみ焦点が当てられて進んで行きます。ここでまず心が離れました。もし、そんな事が起きたら、個人、家族、地域、国の間で様々な問題が生じ、いい事も悪い事もごった煮の様に目の前で展開すると思うのですが、その辺のややこしそうな事は全部省略してしまった様に見えました。

 「色々ご意見、突っ込み所はあるでしょうが、そこは、ま、大目に見て作品を楽しんで下さい」

と云う言い訳ばかりが聞こえて来ます。もしそういう造りならば、喜劇風に振り切ってしまえばよいのにその振り幅も中途半端です。

 家族は故郷の鹿児島を目指して自転車での移動を続けるのですが、その道中で遭う人が余りに少なすぎます。幹線道路なんだから様々な日本人の右往左往が見られる筈なのに、家族は人通りの途絶えた田舎道ばかり走っているのです。その方が、低予算で撮れるから好都合なのでしょうね。でも、その為に「国を揺るがす大事態」と云う逼迫感が伝わって来ません。3.11を経験した日本人への文明批評的な視点がある訳ではなく、そのかわり、ちょっとしたサバイバル術が生活の智慧の様に紹介されるばかりです。

 最後はお決まりの様に、「家族は絆を取り戻し」になるのですが、僕には「日本の映画はお金が掛けられないんだなぁ」と云う印象だけが残りました。

イオンシネマ海老名 にて (#9-29)

400本記念ダイブ

170217mizuguchi
【2017/02/12 富戸】

 この日、水口さんが、400 dive を記念して、更に日本一のダイバーへの決意を胸に富士山の被り物で登場です。そこで、北斎をイメージして波高き温泉丸と絡めて一枚。

 おめでとうございま~す。500本、1000本も Go, Go !

2017/02/15

スノーデン

170215snowden
【スノーデン】
 
 個人のメールやSNS内容を含め、世界中のネット上を飛び交うあらゆるデータをCIAが収集分析している事を暴露し、アメリカから訴追を受け、今やロシアで暮らしているスノーデン氏が、内部告発を決意するまでを描いた物語です。
 
この告発のきっかけとなったイギリスの放送局のインタビューを中心に構成したドキュメンタリー「シティズンフォー」は、彼の肉声と映像を通じて世界を覆いつつある生々しい恐怖を静かに伝えていました。しかし、スノーデンその人がどんな人物であるのかと言う様な事を十分に知る事が出来ませんでした。それは、ドキュメンタリーの限界でもありました。
 
 そこで、本作は、スノーデンの側から一連の事件を追おうとしています。監督は、社会・政治問題の作品を撮り続けるオリバー・ストーンです。適任と言えるでしょう。しかし、不安もあります。この監督の問題意識や視点には共感すべき点は多いのですが、その描き方が「演出過剰」というか「煽情的」に見えるのです。「観る人の気持をそんなに煽るような描写だと、物語の真実性を却って損なってしまうよ」と感じることがこれまでありました。
 
 ところが、本作ではそんな恐れは杞憂に終わりました。地味とも思える手堅い手法で、スノーデン氏が世界の情報戦の泥沼にズブズブはまって行く様が描かれます。この種の問題を語る時、
 
 「気持ちよくはないけれど、覗かれて困る事をネット上で遣り取りしている訳ではないし」
 
と言う気楽な思いが実はあったのですが、そんな生易しい事では無いことが明らかになって来るのです。この種の技術やプログラムは直ぐに横展開されてすぐに戦争の道具になり得るのです。また、氏が日本の横田基地にも勤務していて、その気になれば日本の基幹インフラを止められるような技術を開発していた事も初めて知りました。
 
 これは、正気を保つのが難しい勤務である事がひしひしと伝わって来ます。彼が内部告発に踏み切ったのは、「個人情報が国家によってハッキングされていますよ」と言うだけの事ではなく、際限なく膨張する悪魔の様なものへの挑戦だったのです。
 
 オリバー・ストーンらしくない、静かな語り口なので皮肉な事に注目は集め難いのかも知れませんが、「知っておくべき事実と思い」が詰まった作品だと思いました。
 
(最近のニュースでは、ロシアがスノーデン氏の身柄をアメリカに引き渡そうとしているかもと言う噂も伝わって来ます。結局どこまでも政治の道具として利用されるしかないと云うのは氏にとっての悲劇です) 
TOHOシネマズ海老名 にて (#9-28)

ボラ

170215bora
【2017/02/12 富戸】

 波打ち際、水面直下では緑藻類が芽吹き始め、その大草原をボラの幼魚と思える子供たちがわーきゃー言いながら駆け回っています。ここはもう春が訪れたような賑わいです。

2017/02/14

相棒 劇場版 IV

170214aibou
【相棒 劇場版 IV】

 仕事を追えて直ぐに駆けつけたのですが観たかった映画に5分遅刻し、遅れて入って行くのも憚られたので、直近の本作を観ることにしました。

 TVシリーズは、最近はずっとご無沙汰ですが、劇場版のIとIIは観ていて、映画らしいスケールもあって楽しめたので大きくハズレる事はないだろうと思いました。ところが、その目論見がハズレてしまいました。

 本シリーズは、犯人探しのミステリーとしてだけでなく、犯罪の背景や犯人のストーリーも丁寧に描くことで物語に厚みを持たせているのが持ち味だと思っていたのですが、今回の劇場版はそこがとても薄っぺらでした。犯行の裏側が明らかになって来ても犯人に全く共感できず、かと言って憎く思える程の強い個性もありません。犯行に至る恨みを聞かされても言葉以上の思いがスクリーンからは伝わって来ないのです。

 更に、今回の物語に関わる役者さんが一通り出た段階で、その顔ぶれで「この人は実は悪人、この人はいい人」という事が想像出来てしまい、それがまさしくその通りに展開するという点もガッカリでした。

 また、見せ場となる群衆シーンも、予算の都合なのか安っぽかったです。「ここは、エキストラを目一杯集めてロケ、ここからはCG」と言う事が透けて見えるのです。また、その群衆の演出も何だか画一的で古臭く思えました。

 最後のエンドロールで気づいたのですが、監督がいつもの和泉聖治監督とは違っていました。その事もなにか関係あるのでしょうか。

 いずれにしても、それなりに信頼しての作品であっただけに、この出来こそが一番の「どんでん返し」でありました。 

TOHOシネマズ海老名 にて (#9-27)

カゲロウカクレエビ

170214kagerou
【2017/02/12 富戸】

 水温が下がるこの時季には生き残りに賭ける魚にばかり目が行きがちですが、無脊椎動物にも南方系は居る筈で、恐らくこのカゲロウカクレエビも季節来遊エビではないかと思います。

 それにしても、こいつにカメラを向ける時には

 ♪ 愛は~ かげろう~ ♪

と知らず知らず口ずさんでしまうのは昭和のオッサン・ダイバーの悲しい性?

«海苔かき