2016/12/05

生きうつしのプリマ

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【生きうつしのプリマ】

 ナチス戦犯のアイヒマンの裁判を扱い、非常に強い印象を残した『ハンナ・アーレント』の監督と主演女優が再び組んだドイツ映画です。ちょっと期待が高まります。

 既に亡くなった自分の母親と瓜二つの女性がアメリカのオペラ界で活躍しているのを知ったドイツ女性が、渡米して謎を訪ね歩くと云う物語です。

 今回も歴史的・社会的な背景を持つお話かと思っていたのですが、そんなに大きなお話ではなく、あくまで家族の物語でした。

 ただ、徐々に明らかになって来る謎というのが、さほどの事とは思えず、更にそれがちょっと偶然に頼りすぎていたり、登場人物の年齢関係が途中でこんがらがったりと、「あれ? あれ?」と戸惑って殆ど作品に感情移入が出来ませんでした。

 ま、ドイツ映画にだってハズレはあると言うことで。

アミューあつぎ映画.comシネマ にて (#90-207) 

オビアナハゼ

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【2016/12/04 富戸】

 夏の間だって居たに違いないのですが、オビアナハゼの成魚が目につき始めるのは何故かいつも今頃の季節です。かなり大きなメスがゆっくり岩場を移動していました。カイメンにはまださほど執着がある風ではありませんでしたが、恐らく間もなく産卵開始でしょう。

ニシキフウライウオ

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【2016/12/04 富戸】

快晴、海況:穏やか、水温:19℃、透明度:24m

 勤労感謝の日を過ぎ、12月を迎えるとダイバーの数が減り始めます。その一方で、紅白のサンタ姿のガイドさんがあちこちで見られるようになり、海の中もどんどん年末に向かって走り出すのです。

 一方こちらの紅白サンタも登場以来3ヶ月を過ぎようとしています。こんなにも長らく定着していた事はこれまでなかったのではないでしょうか。久しぶりに穏やかになった青い海にその雄姿が映えます。

2016/12/04

好きにならずにいられない

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【好きにならずにいられない】

 普段見る機会が殆どないアイスランドの映画です。もてない男が思いを寄せる女性の為に心を砕く姿を描く物語です。

 本作をどう見るかによって、その人が10代、20代をどの様に送って来たかが分かる作品と言ってよいでしょう。

 主人公は、ハゲでデブで40歳を超えるオッサンで、趣味と言えば戦場ジオラマ作りと云うオタク振りで、引っ込み思案で職場でもいじめられると云う境遇です。それら、「もてない男」の表象が我々日本人にも理解し易い共通性があると云うのが面白いですね。アイスランドであっても、ハゲでもデブでも中年でももてる男性は幾らでもおられる筈ですが、「もてない」を表そうとするとやはりこうなるんですね。

 こんな人物の恋愛事情となると、ハリウッド映画ならばコメディ仕立てになるのだろうと思うのですが、さすが北欧映画はそれをじっくり正面から淡々と描くのです。だから、主人公の心の内の苦渋がスクリーンの中だけの事とは思えなくなって来ます。

 人によっては、「あ~、こいつイライラするなぁ」と感じられる方も居ると思いますが、僕は過去の自分を思い出して他人事とは思えない切実さを感じました。別に僕はハゲでもデブでもありませんでしたが、「自分はもてない男だ」と云う劣等感と心の萎縮は世界の共通言語なのです。

 10代、20代を恋愛勝ち組として謳歌しながら「この映画、心にしみるわぁ」などと云う男が居たら僕は絶対に許しません。プンプン!(← このいじけ振りこそがもてない男の由縁なのですが)

アミューあつぎ映画.comシネマ にて (#89-207)

イソマグロ

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【2016/12/04 肴屋大ちゃん】

 この夜の大ちゃんのお刺身はこれです。〆サバ、スルメイカ、ヤマトカマス、そして初めて食するイソマグロです。南の海では、中層を悠々と泳ぐ姿が見られるあのイソマグロです。こんなのが富戸の定置網に入るんですねぇ。大ちゃんによると、 IOP の一ノ根の上を泳ぎ去るのを一度見たことがあるとの事でした。な~に~? そっちの話の方に強く食いついてしまいました。

 さて、身はメジマグロ(クロマグロ若魚)よりも更に淡いピンクです。そして、歯応え・味わいはマグロというよりもサワラに近い食感でした。へぇ~、この夜もちょっと得した気分なのでした。

陽射し

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【2016/12/03 富戸】

 陸上に居たら太陽が動いている事を感じることなどありませんが、海の中では、目の前の光がどんどん動いて行くことで太陽の速度を実感できます。「この瞬間」と思える時間は文字通り一瞬で過ぎ去り二度と戻って来ません。

2016/12/03

この世界の片隅に

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【この世界の片隅に】

 僕は、職場や身の周りの人に映画の話をする事は殆どありません。ダイビングの話同様に、「あんまりマニアックな話をしてもなぁ」と躊躇するからです。でも、本作だけは「これはいい映画だから是非見た方がいい」と様々な人に勧めています。

 作品が素晴らしいからと云うのは勿論ですが、大手の映画会社の制作ではなく、多くの映画ファンのクラウドファンディングから立ち上がったからと云う要因もありす。その成り立ちそのものが映画になりそうではないですか。なんとか興行的にも大成功を収めて、大手の配給会社の鼻を明かしてやって欲しいと思います。

 その願いが通じたのか、公開以降、興収のベスト10の順位をジワジワと上げています。大手の作品は上映館が300近くあるのに対し、本作は全国60館余りからスタートです。でも、これだけ人気が広まりつつあると言う事は、口コミで良い評判が広まっている証拠です。僕に勧められて映画館に行ったと云う知人も「終わっても暫く立ち上がりたくなかった」と云うほど深い感銘を受けたと言っていました。そして、今は知り合いにも勧めているとのこと。よ~し!

 僕自身も、幾つか気になるシーンが不意に思い浮かぶ事があり、そんな気持ちを鎮めるべく、2回めの鑑賞に向かいました。この日も、夜9時過ぎからの回であったにもかかわらず、客席は8割以上の入りでした。

 そして、う~ん、やっぱりいいなぁ。簡単に涙を流す様な展開ではなく、腹の奥底に堪える物語の細やかさに再び遣られてしまいました。能年玲奈(のん)さんは、やっぱり主演女優賞だなぁ。

 恐らく来春には地元のアミューあつぎ映画.comシネマでも必ず上映されるでしょう。その時にもう一度観ます。もっともっと多くの日本人の胸に届きますように。

(写真は、入場記念に貰った記念絵葉書)

TOHOシネマズ新百合ヶ丘 にて (#88-207)

クリスマス・ツリー

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【2016/12/03 富戸】快晴、海況:並み、水温:19℃、透明度:24m

 なんだかんだで到頭12月に突入です。早くも一年を振り返る季節になりました。そして、海にもクリスマス・ツリーが設置です。もう少しだけ海況が落ち着いてもらって、気持ちよく新年を迎えたいところです。

2016/12/02

ブルーに生まれついて

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【ブルーに生まれついて】

 僕が自宅で聞く音楽はジャズが殆どです。でも、映画ではジャズ・ミュージシャンが描かれる事ってかなり少ないと思います。すぐに思いつく作品といえば、Bebopの創始者チャーリー・パーカーを描いた『バード』、撮影当時現役のプレーヤーだったデクスター・ゴードンが演じた『ラウンド・ミッドナイト』くらいでしょうか。どちらももうかなり古い作品です。

 そこへ、久々にジャズ・ミュージシャンの映画が登場です。主人公は1950年代からトランペッターとして活躍して高い人気を誇ったチェット・ベイカーです。

 まず、ここで僕はちょっとニンマリです。実は、僕はチェットが好きではありません。その理由の第一は歌声です。彼は、プレーヤーとしては珍しく自身もボーカルとして歌うのです。どこか弱々しげな歌声に人気は高いそうですが、僕はあの声を聞くとイライラして来てもうダメです。本映画のなかでも、伝説的トランペッター・ディジー・ガレスピーが「歌うな」と言っていましたが、「そのとおり!」と僕も小さく拍手していました。

 更に、彼を受け入れられない第2の要因が、そのレコード・ジャケットです。ジャケットなんて演奏と関係ないと仰るかも知れませんが、いやいや、どのジャケットも僕の想像するチェットらしさがよく表れています。

 「自分の弱さを売り物にして女を口説こうとするナルチシズム」

がプンプン匂うのです。僕の苦手なタイプです。ジャズ界の太宰治と云う所でしょうか。

 ところが、映画になると、僕が嫌いなその点こそが良い素材となり、物語を産み出すのですから不思議です。

 本作では、ドラッグに溺れて、喧嘩の果てに歯を折られて演奏できなくなってから、一念発起して復活するまでの物語です。

 と言うと、何だか前向きなサクセス・ストーリーの様に見えるかも知れませんが、いやいや、彼のダメ男グズグズぶりがたっぷり描かれます。前半はちょっと展開が平板に思えますが、中盤以降は渋い苦さも十分に味わう事が出来ます。単なるヒーロー物語とはしない、クールな視点もよかったです。

 チェットを演じるイーサン・ホークにはピッタリ合った役柄でした。そして、本作中でイーサン自身が、チェットの有名なボーカル曲 "My Funny Valentine " を歌う所では、

 「くぅ~、チェットの嫌な所まで完コピしてるぅ~」

と苦笑いしてしまったのでした。

角川シネマ新宿 にて (#88-206)

ヤツシロガイの卵

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【2016/11/27 富戸】

 ふとした事から目についたヤツシロガイの卵の定点観察が続いています。

 11月5日の夜に産み付けられた卵嚢には不連続線(写真中矢印)があり、翌週11月13日には連結が弱いその付近からちぎれて小さくなっていました。しかし、更に②、③の卵嚢が新たに産み付けられていました。

... そしてその翌週11月19日には、不連続線を持つ卵嚢④が再び登場しました。これは今にも千切れそうに見えました。

 ところが、その翌週、11月27日にもこの不連続線はちぎれる事なく踏ん張っています。

 卵の様子も観察していますが、卵嚢①の卵はまだまだ孵化する様には見えません。Ro'Guns に厳しい観察が続きます。

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